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2020・04・02(木)
うつむきあるきのハッピーに決まるまで。【前編】
昨日のプロローグ読んでくださった方ありがとうございました!
まだの方はお時間あれば覗いてみてください。
今日は少し長いので今日と次回で前編、後編に分けて投稿します!
話は一年程遡り、絵本を制作するためのプロジェクトが始動した頃の話です。
プロジェクト始動の動機として、
「この作品が描きたい!」という思いよりも、
「まず絵本作りたい!」という思いが先に来ていたので、
プロジェクトが始動した時に描く作品は決まっていませんでした。
話のストックは何本かあったのですが、
最初の絵本にふさわしいものを作りたいという思いと、
今の新鮮な気持ちを描きたいという思いで、
既にあるストックから選ぶのではなく1から作ることにしました。
【作品のテーマは多様性に】
いざ制作するにあたって、まずテーマを決めるところから始めました。
普段はテーマを決めて作る作り方はあまりしないのですが、
初めてのえほん制作は長期戦(完成までに時間がかかる)
になることは明らかで、ひとつの作品を長時間かけて作ると
制作期間中にあれ結局なにがしたいんだっけ?
みたいなことになる可能性があります。
(今まで何度も経験しました…)
作品の指針となるテーマを決めて、
壁にぶつかった時に立ち戻れる場所を作って制作に挑むことにしました。
今回は【多様性】というテーマに決めて、
それに基づいて執筆作業に入りました。
なぜこのテーマになったのかはクラウドファンディングページに書いてあるので、
よかったら「うつむき歩きのハッピー」で検索してみてください。
【出来上がった3作品】
①掃除機の冒険(仮)
そうしてまず出来上がったのが掃除機の冒険(仮)という作品でした。
※登場人物魔女の初期スケッチ
~あらすじ~
友達の見た目をバカにした少年が、魔女の掃除機で吸われてしまう。
吸い込まれた掃除機の中では個性豊かな生き物が暮らしていた。
その人たちに出会い、触れ合うことで少年に少しづつ変化が、、
少年は掃除機から出られるのか!?
とざっくり言うとこんなストーリーなのですが、
書き終えると9000字を超える作品になっていました。
原稿用紙20枚超になるのでかなりの長編。
内容もそれなりに気に入っていたのですが、
物語の着地点がどうもうまく書けなくて、
なかなか納得のいく形が見つからないまま模索の日々が続いていたので、
とりあえず作品を寝かせることにしました。
ひとつの作品に集中することはとても大事なのですが、
集中しすぎるとその作品を客観視できなくて、
もうなにも分からなくなってしまうことがあります。
そうなりそうな時は一度描いた作品などを寝かせるようにしています。
そして、寝かせる時は、他のことを強制的に考えるために、
他の作品を作り始めるようにしています。
どの作品を作るか選定する時に、比較対象があった方がいいなと思ったので
このタイミングでもうひと作品作ることにしました。
つづく。
NEXT →うつむきあるきに決まるまで【後編】