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2020・04・27(月)

完成させるということ



こんにちは!

色々ひと段落したら、二日間くらい見たい映画と海外ドラマを見る日を作ろうと思っています。

おすすめがあれば教えてくださいね!

このブログも明日で最後です…

少しでも暇つぶしになったら嬉しく思います!


さて本日は、絵本の制作期間中具体的にどんな作業をしていたのかをお伝えしたいなと思います! 【長かった制作期間】 制作を開始してから一年あまりがたちましたが、当初はここまで時間がかかる予定ではありませんでした。

はじめての絵本制作でどう進めていいか分からず、一日12時間くらいは作業してましたが、なかなか思うようには進みませんでした。



では具体的にどんな作業をしていたのか分からないと思うので今日は作業工程を少しご紹介します!

文章が決まったら、こんな風にそのページにどんな絵をつけるか考え、キャラクターのポーズを決めます。

ざっくりとあたりをとる作業です。

キャラクターの一番よく見えるポイントを探す作業でもあるので決定するまでに時間がかかります。

自撮りをする子が言う「左側から撮ってくれた方が盛れるから左から撮って!」みたいな感じで、何度も何度も角度や見え方の調整をします。

次に、そのあたりを元にもう少し正確にキャラクターを描きます。

それがこちら。

この状態だと体が大きすぎで、キャラクター本来のバランス(比率)ではないので修正。

体をもう少し小さくしたのがこちら。

バランスが取れただけで一気にキャラクターらしさができました。

それを元により綺麗で正確なスケッチに直します。

正確な形が見えてきました。この後は作画の作業です。

この段階ではもうハッピーだと分かります。

しかしこれだとゴーグルの感じが変です。

斜めからみればもう少し奥行きが感じられるはず…

そうして出来上がるのがこちら。

いい感じです。

この後に着色や仕上げの作業をしていきます。

ここまで行って、「やっぱりこのポーズじゃないな」みたいなことが起き、振り出しに戻ることが何度もありました…

「もっといける」「まだまだやれる」という感情がいつもあってなかなか"これでいい"と決めきることができなかったのです。

作り手にとってはとても大事な感情で、そういった感情が自分自身を成長させ、結果としていい作品にしていくことができるのですごく大切な感情であることは確かです。

ですが作品は完成させなければなんの価値もありません。

完成させることが何よりも大切だと思います。

終わりがある(締め切り)ということが、全速力で駆け抜けるために最も必要なことです。

限られた時間の中で、できることをやってこだわり、最大限の力を発揮することが作品を見てくれる人へのマナーであり、もっと遠くにいくために必要なことです。



今回の絵本も本当にギリギリのギリギリまで制作をしました。



「完成しなかった名作よりも、傷があるけど完成した作品の方がはるかに価値が大きい。」

尊敬する新海誠の大好きな言葉です。



まだまだ傷の多い作品かもしれないけれど、今できる全力をぶつけた作品です。

ひとりでも多くの人に届きますように。



つづく。

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